第15回芦原科学賞の受賞者決定

芦原科学大賞  香川大学工学部
              産学官水産資源増殖構造物研究開発プロジェクトグループ

芦原科学功労賞 伸興電線株式会社
              FBG開発グループ

 昨年7月から10月まで募集した第15回芦原科学賞には5件の応募があり、技術開発等審査委員会第1部会(部会長:川本和明香川大学名誉教授)及び芦原科学賞選考委員会(委員長:一井眞比古香川大学長)に諮り、受賞案件を決定しました。 そして、平成20年1月29日(火)に香川県県民ホールにおいて、先に決定していた平成19年度芦原研究開発助成事業2件と併せて、贈呈式が開催されました。
 贈呈式では、まず芦原科学賞の顕彰があり、綾田修作理事長(香川県商工会議所連合会会長)から芦原科学大賞に決定した香川大学工学部産学官水産資源増殖構造物研究開発プロジェクトグループ(代表者:香川大学工学部 末永慶寛氏)に賞状と賞金(300万円)が、芦原科学功労賞に決定した伸興電線株式会社FBG開発グループ(代表者:伸興電線(株) 水谷康男氏)に賞状と賞金(100万円)が授与されました。
 また、芦原研究開発助成を受けることとなった株式会社ゼロム(代表取締役社長:小西敏夫氏)と香川県病院薬剤師会(会長:安西英明氏)に対して助成金の目録が贈呈されました。

 

この事業は、高松市出身の芦原義重関西電力(株)名誉会長からの寄附金を基金として、県内の産業技術の高度化及び産業の振興に寄与することを目的に、「研究者の顕彰」と「研究費の助成」を内容とする「芦原研究支援事業」として平成5年度から実施しているものです。

芦原科学賞の受賞者と業績

賞の区分

芦原科学大賞

(賞状の授与、賞金300万円の贈呈)

芦原科学功労賞

(賞状の授与、賞金100万円の贈呈)

受賞者

香川大学工学部

産学官水産資源増殖構造物
研究開発プロジェクトグループ

伸興電線株式会社

FBG開発グループ

推薦者

香川大学
工学部長 伊藤 寛

伸興電線株式会社
代表取締役 尾ア 勝

テーマ

自然エネルギーを利用した水産資源増殖構造物(製品名:シーマークリーフ)の開発

高機能ファイバーグレーティング(FBG)の開発

業績

 人工魚礁設置後の影響範囲とその効果について、水理実験及び現地実験により解明するとともに、従来の魚礁構造物にはない流動制御機能を有し、また、産業副産物のリサイクルによる多孔質な構造を持った生物親和性の高い基質を採用した水産資源増殖構造物を開発・実用化した。
 これにより、海水の流動環境と底質環境の改善及び餌料生物環境改善技術の開発を行うとともに、ガラモ等の藻場造成技術を開発し、既存の魚礁構造物に比べ高い餌料生物及び魚類の蝟集機能を実現した。あわせて魚礁設置における施工性、安定性の改善を図り、工期の短縮と急勾配地への設置安定性を飛躍的に向上させた。
 平成13年の実用化以来、昨年度までの設置実績は累計約800基となり、県内の産業の振興に寄与しているほか、その優れた機能・性能は全国的に認められており、本県沖の海域のみならず、熊本県、愛媛県、長崎県にも導入されている。

 FBGセンサー普及の最大のネックとなっていたFBG製造における高価格、品質確保の困難性、低量産性を解決することを目指し、従来の位相マスク法に代わる2光束干渉法を開発し、高品質、低価格で量産化の可能なFBGの製造方法を世界で初めて実用化した。
平成17年3月の販売開始以降、センサー用FBGで独占的ともいえる高い市場占有率を確保し、県内産業の技術の高度化と産業の振興に寄与している。また、近年、多発する異常気象等に伴う災害の防止やトンネル、橋梁等の大型公共構築物の監視などにおいて高精度なセンサー用FBGを提供することを通じ、安心・安全な生活環境の構築に大きく貢献するものと期待されている。


芦原研究開発助成の対象企業と研究テーマ

助成対象企業

テ  ー  マ

助成額

株式会社ゼロム

プラスティック(樹脂シート材)の冷間鍛造

300万円

香川県病院薬剤師会

薬物血中濃度測定治療における薬物動態解析に有用かつ簡便なツール(コンピュータシステム)の研究とソフトウエア開発

300万円