第16回芦原科学賞の受賞者決定

芦原科学大賞  株式会社丸善
              市村 光利、岸野 知功、佐柳 陽一 香川県産業技術センター 白川 寛(敬称略)

芦原科学功労賞 株式会社トーコー
              綾 拓実、佐々木 一宜、芳竹 雅典(敬称略)

 昨年7月から10月まで募集した第16回芦原科学賞には3件の応募があり、技術開発等審査委員会(委員長:岡市友利香川大学名誉教授)及び芦原科学賞選考委員会(委員長:一井眞比古香川大学長)に諮り、受賞案件を決定しました。
 そして、平成21年2月3日(火)にルポール讃岐において、先に決定していた平成20年度芦原研究開発助成2件と併せて、贈呈式が開催されました。
 贈呈式では、まず芦原科学賞の顕彰があり、綾田修作理事長(香川県商工会議所連合会会長)から芦原科学大賞に決定した株式会社丸善の市村光利氏ほか3名に賞状と賞金(300万円)が、芦原科学功労賞に決定した株式会社トーコーの綾拓実氏ほか2名に賞状と賞金(100万円)が授与されました。
 また、芦原研究開発助成を受けることとなった隆祥産業株式会社と合同会社希少糖生産技術研究所に対して助成金の目録が贈呈されました。


 

 この事業は、高松市出身の芦原義重関西電力(株)名誉会長からの寄附金を基金として、県内の産業技術の高度化及び産業の振興に寄与することを目的に、「研究者の顕彰」と「研究費の助成」を内容とする「芦原研究支援事業」として平成5年度から実施しているものです。

芦原科学賞の受賞者と業績

賞の区分

芦原科学大賞

(賞状の授与、賞金300万円の贈呈)

芦原科学功労賞

(賞状の授与、賞金100万円の贈呈)

受賞者

株式会社丸善

市村光利、岸野知功、佐柳陽一
香川県産業技術センター 白川 寛(敬称略)

株式会社トーコー

綾 拓実、佐々木一宜、芳竹雅典(敬称略)

推薦者

株式会社丸善
代表取締役社長 秋山達夫

株式会社トーコー
代表取締役社長 東 幸佑

テーマ

食品用包装容器を抗菌加工したパッケージの事業化

高機能フィルムの高速・高精度裁断システムの開発

業績

 近年、食の安全に対する関心が高まる中、古来から食器などに広く用いられ、その安全性が確認されている銀を紙表面に薄く抗菌膜として被膜することにより、抗菌性に優れ、かつ生産コストを抑えた新規の食品用包装抗菌紙の開発に成功した。
 従来、食品用包装容器に使用される抗菌紙は大手製紙メーカーから販売される2種類のサイズのものしかなく、パッケージメーカーはそれを型抜きして使用していたため、紙のロスが多く、抗菌紙も高価であったが、この開発により抗菌紙のコストは約1/2になるほか、さまざまなサイズの抗菌紙を製造できるため、パッケージ製造時の抗菌紙のロスを減らすことで大幅なコスト削減が可能となった。
 平成18年から販売を開始し、主に菓子、果物用の抗菌紙容器として利用されている。
 また、開発した抗菌剤及び抗菌紙は優れた抗菌性と安全性をもつため、今後、撥水性を付加するなどにより、海産物加工品や病院等の医療機関向け感染防止商品としても利用可能であるなど、今後、一層の利用分野の拡大が見込まれている。

 液晶等の高機能フィルムの裁断について、CCDカメラによるフィルムの位置検知とカッター位置の補正を同時に行う「位置決め装置」及び連続裁断を可能とする「走行切断方式カッター」を開発することにより、正確なカット寸法精度を実現しつつ、従来の1.5〜2倍の速さの高速裁断を実現した。
 この方式は他に類のない新規性、独自性をもち、機能性フィルム裁断機市場において、約70%の占有率を達成するほか、近年生産が急増しつつあるソーラーパネル用の高機能フィルムの裁断装置としても注目されており、利用分野が今後ますます拡大すると見込まれている。


芦原研究開発助成の対象企業と研究テーマ

助成対象企業

テ  ー  マ

助成額

隆祥産業株式会社

小規模うどん店向け小型うどんゆで汁処理装置の開発

300万円

合同会社
希少糖生産技術研究所

植物「ズイナ」から希少糖D-プシコースを大量生産する技術の研究開発

300万円