第17回芦原科学賞の受賞者決定


芦原科学大賞  香川大学工学部
             准教授  能見 公博 (敬称略)

芦原科学功労賞 高機能石詰かご研究開発プロジェクトグループ
             白井 常彦、黒田 潔、山口 貴幸、安田 英二、野田 茂、吉田 秀典、辻本 和敬 (敬称略)

 今年5月から6月まで募集した第17回芦原科学賞には4件の応募があり、技術開発等審査委員会(委員長:岡市友利香川大学名誉教授)及び芦原科学賞選考委員会(委員長:一井眞比古香川大学長)に諮り、受賞案件を決定しました。
 そして、平成21年11月10日(火)にリーガホテルゼスト高松において、先に決定していた平成21年度芦原研究開発助成1件と併せて、贈呈式が開催されました。
 贈呈式では、まず芦原科学賞の顕彰があり、綾田修作理事長(香川県商工会議所連合会会長)から芦原科学大賞に決定した香川大学工学部の能見公博氏に賞状と賞金(300万円)が、芦原科学功労賞に決定した高機能石詰かご研究開発プロジェクトグループに賞状と賞金(100万円)が授与されました。
 また、芦原研究開発助成を受けることとなった株式会社四国総合研究所に対して助成金の目録が贈呈されました。
 
写真1
 
写真2
 
この事業は、高松市出身の故芦原義重関西電力(株)名誉会長からの寄附金を基金として、県内の産業技術の高度化及び産業の振興に寄与することを目的に、「研究者の顕彰」と「研究費の助成」を内容とする「芦原研究支援事業」として平成5年度から実施しているものです。

芦原科学賞の受賞者と業績

賞の区分

芦原科学大賞

(賞状の授与、賞金300万円の贈呈)

芦原科学功労賞

(賞状の授与、賞金100万円の贈呈)

受賞者

香川大学工学部
准教授 能見 公博 (敬称略)

高機能石詰かご研究開発プロジェクトグループ

推薦者

香川大学
理事(副学長) 伊藤 寛 (敬称略)

株式会社テクノネットワーク四国(四国TLO)
代表取締役社長 池田 修 (敬称略)

テーマ

テザー宇宙ロボット衛星KUKAIの開発

石詰かごの高耐震性能化技術と高速施工技術の開発(製品名:ボックストーン工法・吊りタイプ工法)

業績

 テザー宇宙ロボットは、受賞者が1995年に提案した新宇宙システムである。
テザー(ひも)に繋がれた宇宙ロボットは小型化が可能で、省エネルギー及び安全性の観点から優位である。
 テザー宇宙ロボットの宇宙実証を目的に研究開発した香川衛星KUKAIは、10kg級の衛星としては世界初となる、親子衛星、テザー衛星、ロボット衛星、の三つの特徴を持つ。
 これは地域企業との共同開発の成果であり、宇宙開発経験を持つ大学研究室が宇宙環境対策のノウハウを提供、製品としての信頼性保証技術を企業が提供するという連携による開発成果である。
 これにより、全国的に先駆けた香川県内企業の宇宙開発への参入がなされ、小型衛星利用の増加が予測される中で、香川産の宇宙ロボット・宇宙テザーが期待されている。

 治山治水用の伝統工法である石詰かごは、学術的な検証が遅れ、施工実態としても人力主体・熟練工への依存度からの工期長期化から、永久工法用の資材として認知されるに至っていなかった。
 本研究開発グループが石詰かごの高耐震性能等の特性を解明し、国土交通省の新技術情報システムに登録されたことで、高度な土木技術製品として認められた。
 同製品は、施工性・安定性や耐震構造の機能を確保した製品開発により、瀬戸内金網商工鰍フ主力商品として売上に寄与するとともに、産学連携支援機関の四国TLOが企業と大学との研究開発活動サポートにより成功に導けた模範の一例である。


芦原研究開発助成の対象企業と研究テーマ

助成対象企業

テ  ー  マ

助成額

株式会社四国総合研究所

スラグ類を利用した干潟水域環境改善技術の開発

300万円