地域イノベーションクラスタープログラム(都市エリア型) 特徴ある糖質の機能を生かした健康バイオ産業の創出

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用語集

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アイソトープラベル

ある物質の体内動態などを調べるために、アイソトープ(放射線同位元素)によりラベルを付けること。放射線の量を測定することで、ある物質の動きや含有量などを測定することができる。

アルドース

単糖の中でブドウ糖のように、炭素1位にアルデヒド基が存在するものをいう。

Izumoring(イズモリング)

Izumoring(イズモリング)50種類以上に及ぶ希少糖を含む全単糖(アルドース、ケトオース、ポリオール)の分子構造と生成酵素の関連をリング状に体系化したもの。全希少糖を合成する戦略の基本となる。香川大学何森(いずもり)教授により提案された。

遺伝子発現プロファイル

細胞の性格は発現する遺伝子によって異なるので、細胞の性格を遺伝子発現でプロファイル化する手法。特定の細胞から、発現する遺伝子(メッセンジャーRNA)を取り出し、遺伝子量を発光量で目に見えるようにする。一度に数万個の発現遺伝子を解析できるため、細胞の遺伝子発現の特定のパターンが得られる。

インスリン抵抗性

インスリンの効き具合を意味する。同じだけ血糖を下げるのに必要なインスリン量が多い場合は、インスリン抵抗性が高いという。このインスリン抵抗性はインスリン分泌低下と共に、糖尿病の発症や状態に大きく関わっており特にインスリン非依存型糖尿病(2型糖尿病)の患者さんで重要な病態である。

HDLコレステロール受容体

肝臓に運ばれたHDLコレステロールに結合し、コレステロールを肝臓に伝達する役割をもつもの。

SLX

市販されているがんマーカーの1つ。肺、膵、卵巣がんなどの腫瘍マーカーとして、また転移能の評価・経過観察の指標となる。

MCP-1(動脈硬化開始因子)

単球や血管内皮、グリオーマ細菌株などが産生する単球走化性因子のこと。MCP-1は動脈硬化症、遅延型アレルギー、関節リウマチなどで単球が病巣に集まるのを促進すると考えられている。

エリシター効果

エリシターとは高等植物の組織や培養細胞に生体防御反応を誘導する物質(糖蛋白質、ペプチド、脂質、オリゴ糖など)のことで、防御関連遺伝子を活性化すると考えられている。例えば、オリゴ糖エリシターは植物細胞に分子シグナルとして作用し、特定の遺伝子発現を誘導するだけでなく、病害から作物を守るための農薬として利用できる可能性も示されている。

OLETFラット

2型糖尿病を示すラットで中程度の肥満に伴い2型糖尿病を発症する、世界的に見ても貴重なヒト2型糖尿病に非常によく似たモデルラットである。大塚製薬徳島研究所で開発された。

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か行

ガレクチン9

ガレクチンはガラクトースに特異性を結合する蛋白質の総称。哺乳類では14種類が知られており、無脊椎動物やキノコにも存在する。ガレクチン9はがん細胞のアポトーシス、凝集促進、細胞外マトリックスへの接着阻害などの自己免疫やアレルギーの調節に重要な役割を果していると考えられている。

還元糖

還元力のある糖のことで、アルデヒド基・ケトン基などの還元性の官能基を遊離型またはヘミアセタール構造を持った単糖ないしはオリゴ糖のこと。例えばショ糖は非還元糖であるが、ショ糖の分解物である転化糖や異性化糖(ブドウ糖・果糖混合液)は還元糖である。アルカリ性溶液中で銅や銀などの重金属を還元する性質がある。

希少糖

本プロジェクトでは、単糖(糖の最小単位)のうちグルコース(ぶどう糖)やフラクトース(果糖)のように自然界に大量に存在する「天然型単糖」に対し、自然界に微量にしか存在しない糖を「希少糖」と定義している。また、本プロジェクトでは、炭素数6個の希少糖であるD-プシコースやD-アロースを主な研究対象としている。

機能性食品

種々の生体調節機能をもつ食品。生活習慣病予防効果など、健康な生活を維持するのに貢献する成分を含む食品の総称。このうち、厚生労働省の認可を受けたものについては、特定保健用食品や栄養機能食品という表示がされている。

グリコサミノグリカン

アミノ糖を含む一群の酸性多糖。ムコ多糖ともいう。遊離状態、あるいは蛋白質と結合して結合組織に存在する。

グリコシダーゼ

配糖体あるいはオリゴ糖のグリコシド結合を加水分解する酵素の総称。

ケトース

単糖の中で2位にケト基をもつ単糖であり、最もよく知られているものはフラクトース(果糖)である。

ケトヘキソース

ケト基(C=O)を有する六単糖のこと。D-プシコース、L-プシコース、D-フラクトース、L-フラクトース、D-タガトース、L-タガトース、D-ソルボース、L-ソルボースの8種類がある。

抗体

リンパ球のうち形質細胞によって産生される蛋白質(免疫グロブリン)で、特定の蛋白質などの分子(抗原)を認識して結合する働きを持つ。抗体は血液中や体液中に存在しており、体液性免疫機構に重要な役割を果たしている。抗体にはウイルスに結合して感染性を消失させたり、細菌に結合して白血球への結合を助けるなど様々な役割を果たしている。

高分子ポリマー

ポリマーは低分子基本単位(単量体、モノマー)に対する言葉で、重合体ともいう。重合による生成物で、モノマーの反復構造からなる。

コレステロール逆転送系

肝臓と末梢細胞との間には2方向のコレステロールの流れが存在し、肝臓から末梢細胞へのコレステロールの流れをコレステロール転送系といい、末梢細胞から肝臓へのコレステロールの流れのことをコレステロール逆転送系という。コレステロール逆転送系にはHDLが関与し、末梢からコレステロールを結合し、肝臓まで運び、肝臓では胆汁酸に代謝し、胆汁として十二指腸へ分泌する。

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さ行

サイトカイン

白血球などの細胞から分泌される、細胞と細胞の間の情報を伝達する蛋白性の物質。免疫の調節や特定の細胞の増殖を促すものが含まれる。臓器で作られるホルモンとは区別される。TNF-α(Tumor Necrosis Factor-α:腫瘍壊死因子)、インターロイキン(IL)、インターフェロン(INF)などがある。

CA19-9

市販されているがんマーカーの1つ。膵がん・胆道がんなどの消化器系がんのマーカーに有用である。

腫瘍マーカー

がん化によって血中に出てくる物質。がん診断時の指標となる。

受容体

レセプターともいう。細胞に存在して、外からの刺激を認識、伝達するための構造を持つもののこと。

スクリーニング

ある特定の機能や生理活性を持つ生物(微生物など)、化合物などを母集団の中から選別することおよびその技術。

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た行

耐糖能

ぶどう糖(グルコース)に対して生体が示す代謝能力のこと。ヒトにおいては、食事によって増加した血液中の糖分を、正常へ戻す働きのこと。インスリンの適切な分泌が重要である。

db/dbマウス

摂食抑制ホルモンであるレプチンは脂肪細胞で産生され、ホルモンとして血中に分泌され、脳の摂食中枢に働いて抑制する。遺伝性肥満マウス(db/db)(dbはdiabetes糖尿病の略)ではレプチン受容体の遺伝子に異常があり、レプチンが分泌されても脳などでそれを受容できないため、摂食抑制が起こらず過食となり肥満をおこす。

D-アロース

希少糖の一種で、D-プシコースからアルドースイソメラーゼにより作られる。本プロジェクトではD-プシコースとともに他の希少糖に先行して研究が進められている。

D-プシコース

希少糖の一種で、D-フラクトース(果糖)からD-タガトース-3-エピメラーゼによって作られる。フラクトースと分子量、分子式などは同じであるが、分子の立体構造の一部が異なる単糖であり、各種希少糖生産の出発物質にもなる最も重要な希少糖である。

デンドリマー

コア(core)と呼ばれる中心分子と、デンドロン (dendron) と呼ばれる側鎖部分から構成される中心から規則的に分岐した構造を持つ樹状高分子ポリマー。一般の高分子ポリマーと比べて構造制御が容易で、これらの構成要素の様々な組み合わせから異なる形およびサイズの化合物を合成可能である。

糖アルコール

糖類の一種でありアルデヒド基を持たず、還元性を持っていない。一番有名なものにキシリトールがあり、還元性糖類を水素添加等により還元して生産される。

糖鎖

グルコース(ブドウ糖)などの各種の糖が鎖状につながった化合物をいう。糖鎖は糖同士だけではなく脂質や蛋白質などの他の物質と結合した状態でも存在する(複合糖鎖あるいは複合糖質)。これらの糖鎖は生体内での多様な機能の発現や伝達に関与していることが明らかになってきており、蛋白質や核酸に次ぐ第三の生命鎖とも呼ばれている。糖鎖機能の解明は、新しい原理に基づく医薬品や食品の開発などをもたらし、がんや感染症などの病気の予防・治療に貢献するなど、幅広い応用が期待されている。

糖転移酵素

糖転移酵素とは、活性化された単糖やオリゴ糖(G)を含む供与体(G-R)から糖、脂質及び蛋白質などの受容体(A)に単糖やオリゴ糖を転移してG-Aをつくる反応を触媒する酵素の総称。

糖認識蛋白質

ある特定の配列を持つ糖鎖を特異的に認識して結合する蛋白質。代表的なものにレセプター(受容体)やレクチンがある。

ドクターズコスメ

皮膚科・形成外科・美容外科などの医師が開発に携わり、開発した製品を医師が直接対象となる患者に処方するスキンケア製品。

特定保健用食品(トクホ)

消費者が安心して食生活の状況に応じた食品の選択ができるよう適切な情報提供をすることを目的として「保健機能食品制度」が創設され、「特定保健用食品」と「栄養機能食品」との2つに分類される。特定保健用食品は身体の生理学的機能等に影響を与える保健機能成分を含んでいて、特定の保健の目的が期待できることを表示できる食品である。「保健の用途」を表示するには、個別に生理的機能や特定の保健機能を示す有効性や安全性等に関する科学的根拠に関する審査を受け、厚生労働大臣の許可を受けることが必要である。

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な行

難消化性デキストリン

加熱処理した馬鈴薯でんぷんをアミラーゼ(でんぷん分解酵素)で加水分解し、未分解物より難消化性成分を分取して脱塩、脱色して調製される水溶性食物繊維。整腸効果、血糖調節効果が知られており、特定保健用食品をはじめ多くの食品・飲料に使用されている。

認識物質(リガンド)

酵素などに結合する基質などのように蛋白質と結合する物質のことを示す。このことから本申請においてはレクチン(糖鎖結合蛋白質)に特異的に認識、結合される糖鎖のことをリガンドと呼んでいる。

ヌクレオチド

五単糖であるリボースやデオキシリボースにプリンまたはピリミジン塩基が結合したものをヌクレオシドという。ヌクレオシドにリン酸が結合した物質がヌクレオチドである。

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は行

配糖体

糖のアノマー水酸基が糖以外の蛋白質や脂質などの有機化合物からなる置換基で置換された化合物。

パラニトロフェニル(pNP)化合物

グルコースなどの単糖にパラニトロフェノール(フェノールにNO2が結合した物)が結合した配糖体で、酵素反応により単糖とパラニトロフェノールへと分解され、パラニトロフェノールはアルカリ条件下で黄色を呈する。グリコシダーゼ(糖加水分解酵素)の中で最も一般的に使用されている酵素基質である。

パントエア菌

グラム陰性細菌の1種。窒素やリン固定作用を持ち、植物の生長を促進することが知られており、小麦・米・ジャガイモ・リンゴなど、多くの植物に共生している。また、発酵ライ麦パンの生地を作る過程で、本菌が初めに増殖し葉酸を産生し、これが乳酸菌の発酵を助けている。このことから、きわめて長い食経験を有すると考えられている微生物である。

ヒト型標準糖鎖

糖鎖は、グルコースなどの単糖が結合したポリマーで、一般に細胞表面や糖蛋白質に結合している。ヒトの生体内(組織、臓器)で発現している糖鎖を一般的にヒト型標準糖鎖という。

ピリジルアミノ化糖鎖(PA糖鎖)

還元末端に2?アミノピリジンを導入された糖鎖のこと。蛍光を持つ。高感度に分析することが可能。

複合糖質

糖質を含む生体分子の総称で、広く動植物の組織、細胞、あるいは体液中などに見いだされ、糖蛋白質、プロテオグリカン、糖脂質に大別することができる。

β-1,3グルカン

グルコース単位がβ-1,3結合して作られた多糖。褐藻類のほかある種のきのこにも含まれていて、免疫賦活効果が知られている。

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ま行

マクロファージ

免疫システムの一部をになう細胞で、生体内に侵入した細菌、ウィルス、または死んだ細胞を捕食し消化する。別名大食細胞、貪食細胞ともいう。血液中の白血球の5%を占める単球(単核白血球)から分化したもので、単球が約2日間血中に滞在した後、血管壁を通り抜けて組織内に入りマクロファージになる。

メイラード反応

還元糖とアミノ化合物(アミノ酸、ペプチド及び蛋白質)を加熱したときなどに見られる、褐色物質(メラノイジン)を生み出す反応のこと。褐変反応(browning reaction)とも呼ばれる。アミノカルボニル反応の一種であり、褐色物質を生成する代表的な非酵素的反応である。

メタボリックシンドローム

内臓脂肪型肥満に加え、高血糖・高血圧・脂質異常症のうち二つを合併した状態。動脈硬化の危険因子として注目される。

メラノーマ培養細胞

黒色のメラニンを産生する腫瘍細胞で、メラニン生成が阻害されると細胞が白くなる。このため、美白成分の探索に広く用いられている。がん化しているため無限に増殖し、試験管内で培養できる樹立された細胞株である。

モノクローナル抗体

単一の抗体を産生する細胞のクローンから得られ、一種類の抗原決定基とだけ反応する抗体。

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ら行

ラクトシルセラミド

糖脂質の一種。人間など動物が持つもので、ガラクトースとグルコースからなる二糖(ラクトース)がセラミドに結合したもの。人間が持っている糖脂質の基本構造である。

リポ多糖(LPS)

リポポリサッカリドともいい、細菌の外膜の主要な成分である。糖が多数結合した部分と脂質およびリン酸の結合した部分からなる一種の糖脂質であるが、人間などの作る糖脂質とは種類が異なる。マクロファージに作用し、免疫反応を引き起こす。

レクチン

糖鎖に結合活性を示す蛋白質の総称。

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